今日、飼い犬が庭に置いてある鉢植えで遊んでいました。
その姿を見ていたら、昔の思い出がよみがえりました。
それは、中学3年生の頃
私の通っていた学校で、生徒一人一人が自分の菊の花を育てるという企画がありました。
当時は中3ですから・・・アホたれですから・・・物の大切さとか全くわかりませんでした・・・
事件が起こったのは、掃除時間・・・
私の掃除の担当場所は外でした。
私と友人たちは、菊の花周辺の掃除とともに、菊の花への水やりも任されていました。
菊の花は、順調に成長していましたが、全ての菊の花が元気というわけではありませんでした。
中には、貧弱な茎を持つ元気の無い菊の花がありました。
友人は何を思ったか、元気のない菊の根元に大量の水を注ぎ込みはじめました。
『元気がねえなら、水をいっぱいあげよう!』
と、幼稚園児並の思考回路で大量の水を与えていたので、鉢植えはおろか、その周辺にまで水たまりができていました。
私と友人は、笑い転げていましたが、鉢植えの土は流れ出て、菊の花は水圧でしなっていました・・・
極めつけに友人は
『ラピュタっ!』
と言うと、菊の花を根元から引き抜き、空中遊泳させる始末・・・
確かに、大量の水を注ぎ込んだせいで、土が洗い流され根っこが完全に露出した状態は、まさにラピュタそのものでした。
友人たちの笑いは止まらず、私のテンションが最高潮に達すると、元気な菊の花も引き抜きそのままラピュタに・・・
気付くとそこには、無数のラピュタが飛び交い・・・
あるラピュタは放物線を描き、地上に着地
あるラピュタは無理やり別の鉢植えに植えられ
あるラピュタは完全に破壊されていました。
しかし、悪いことは長続きしない・・・
全員がムスカ大佐になりきっていると、私の後ろに先生が・・・
ムスカ大佐たちは、私を一人残し、ラピュタ群を放置の後、逃走していったのです。
気付くのが遅かった私は、先生につかまり、顔面を引っ掻かれました。
ビンタではなく引っ掻き攻撃とは、先生がどれだけ怒り心頭していたかが伝わります。
そのあとどうなったかは、ご想像にお任せします。
ただ、一つ言えることは、生徒全員が立派な菊の花を咲かせることができたということです。